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●カルマンギアの買い方(1)
  • 1955年8月にビートルから派生した全く新しいモデル"カルマン・ギア"が発表されました。当時"貧乏人のポルシェ"や"金持ちのビートル"と揶揄されることもありましたが、ビートルベースのスペシャリティーカーの中でも、多くのオーナーを獲得した最も成功したのはなぜなのか。

流麗なスタイリング

19年の長きに渡り人々を魅了し続けたのはなんといってもこの流麗なスタイリングにおいてほかならない。これがビートルのずんぐりしたモデルから派生したとは思えないほどスポーティなスタイルをしています。
流麗な2+2クーペのボディデザインはイタリアのカロッツェリア・ギアによるもので、その架装はドイツのカルマン社が担いました。このカルマン・ギアは、カロッツェリア・ギアの50年代の代表作とも呼べるでしょう。 とくに50年代の角テールはフロントフェンダーがそれ以降のモデルと比べても明らかに丸いです。
スイタイリングこそカルマンギアの最大の特徴と言える。

ビートルベースだからクラシックカーなのに維持がラク

カルマンギアはビートルをベースに作られたパーソナルクーペであるがゆえ、それこそパーツは流用できるものが多く、エンジンや足回りに関してはほとんどがビートルのエクスポートモデルと同様のものになっている。
ビートルほど安くて豊富にパーツが揃うクルマは世界的にもそうあるものではない。だからカルマンギアはクラシックカー入門としても維持がしやすく、たとえ50年代の角テールといえども現代の路上で普通に走らせることが容易である。
飾っておく餅より、食える餅のほうがいいに決まってる。こんなに毎日ガンガン走らせられるオシャレなクラシックカーはカルマンギアをおいて他に見当たらない。

コンバーチブルで魅力がさらに!

1957年8月にはユーザーの声に応えてカルマン・ギアのラインアップに魅力的なカブリオレ・モデルが加えられました。ビートルがベース車両であるこのモデルは、ちょうどリア・ウィンドウがオーバルからスクエアに大きく変化したビートルに準じて作られていることは言うまでもありません。クーペ同様、カブリオレも、同時代のイタリア車に通じる"50年代の丸み"を湛えています。
ただでさえ低いシルエットがコンバーチブルにすることでさらに低く見えます。カルマンギアをさらにエレガントにさせたのは言うまでもなくコンバーチブルモデルです。

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